グローバル化 [ダイヤモンド・オンライン] 2013年07月16日

ニッポンのグローバル化はいつだ!? 
―世界は日本人のビジネスをこう見る【第9回】留学で日本は好きになっても働くのはほかの国

せっかく日本で学んでも日本で就職しない留学生

 今年に入ってからでしょうか、オーストラリアにあるわが社の従業員採用などの際に、中国人国籍の若者の応募や問い合わせが増え始めました。

 こちらは別に、「中国人求む」などとは一切PRしたことがありません。いずれも日本語はかなり流暢で、日本の有名大学を出た高学歴保持者ばかりです。思わず、私がかつて中国に駐在していたことを知っていたのかとも勘ぐってしまったほどですが、他社に聞きますと、どうやらわが社と同じように感じている人事担当者も多いようです。

 そこで、どうして最近中国人の応募が多いのか、中国人候補者のうちの一人に単刀直入に聞いてみました。中学生の時に日本に渡って、日本のある最難関の大学を卒業した優秀な若者で、最近日本人に帰化しました。

 彼によると、大学時代の彼の友人の中国人たちは、日本の大学を卒業すると、多くが日本に残らず、米国などに渡ってしまうといいます。彼自身もその一人です。この就職難の中で、メガ商社に内定したものの、あえてそれを蹴って、オーストラリアのシドニーに仕事を探しに来ました。学生時代にシドニーに留学して以来、オーストラリアが気に入ったそうです。

 中国人に限らず、外国人の留学生がせっかく日本で学んだにもかかわらず、日本での就職を選ばない、という傾向は今に始まったことではありませんが、なるほど、その逃避先がオーストラリアにも向かい始めた、ということかもしれません。


この記事を印刷する
このエントリーをはてなブックマークに追加

グローバル化 一覧ページへ

媒体最新記事一覧
PAGE TOP