グローバル化 [ダイヤモンド・オンライン] 2013年03月26日

ニッポンのグローバル化はいつだ!? 
―世界は日本人のビジネスをこう見る【第1回】故障した浚渫船をすべて無償で修理した三菱重工

日本人の仕事は世界で
もっと評価されていい

 大学を卒業してから現在まで、香港で10年、北京で3年、シドニーで2年の海外生活を送っています。海外生活は学生時代を含めると16年以上になります。職業は、日本での6年間を含めると約20年間、一貫して経済・社会のジャーナリズム分野に携わっています。

 海外で働き、暮らしていると、日本が実によく見えます。「灯台もと暗し」と言いますが、今まで知らなかった日本の素晴らしさ、あるいは硬直具合などが、外からの目線で非常にクリアに見えてくるのです。

 時には誇らしくもあり、時にはもどかしくもあり、日本に対する愛着は日本に住んでいる時よりも増したと言って過言ではありません。

 職業柄か、長い海外生活からか、個人的にはかなりリベラルな思考構造になったと痛感していまして、たまに帰国すると日本社会の実態や日本人の考え方に逆カルチャーショックを覚えることがあります。

 この連載では、日本に関するニュースや個人的経験を基に、硬軟のエピソードを織り交ぜながら、「外から見える日本人の仕事」を一緒に見て、考えていきたいと思います。日本にいて少し閉塞感を感じているビジネスマンの方々に、「日本人の仕事って、もっと世界で評価されてもいいのに」と感じていただければ幸いです。

 昨年帰国した際、日本人の特性を目の当たりにしたエピソードと出会いました。山手線のホームで転んでしまった若い女性が、起き上がるや周囲に頭を下げているのを見て、思わず瞠目してしまいました。悔しがったり照れたりしこそすれ、どうして周囲に謝るのかと。私も日本人としての心根は相変わらずで、その女性の行動の背景にあるまじめな「日本的気質」も痛いほどわかるのですが……。

 この「日本的気質」は、日本人の仕事ぶりにも通じます。

 世界ではおおむね、「日本人の仕事は、丁寧で期待以上」と評価されることが多いようですが、でも、日本人は、なぜそこまで(時に、契約にないことまで無償で)やるのかを口に出して言わない。

 そもそもの仕事のレベルが高いのか、美徳か、いや、民族性か。しかし、一言で片づけるのも違う気がするのです。


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