売上げ低迷の打開策としてソーシャル・メディアを活用していた事例を紹介しよう。
SNSはもはや顧客と接する「裏口」ではない
デニム・ジーンズで知られる非上場企業、米国リーバイス(リーバイ・ストラウス)は、経営陣の入れ替えや、壊れたジッパーのようにギクシャクと上下する売上高の変動に苦しみながら、どうにか生き延びるといった状況にあった。そんなリーバイスだが、新たなソーシャル・コマース戦略を駆使することで、数百万人のファンと2011年CIO 100アワードを獲得するところまで復活を遂げた。同社のアイデアは単純である。アイコンを使い、「Facebook」サイト上の友人にリーバイスのジーンズを勧めてもらったのだという。
同社の上級副社長兼CIO、トム・ペック氏に電子メールでインタビュー取材したところ、「消費者がソーシャル・メディアのサイトを使って友人や家族とつながっている現状は承知している。また、消費者は何かを買う際、友人の情報を参考にしたがることも分かっている。そこで我々はこの2つを組み合わせることにした。オンライン上の膨大な数の消費者に売り込めるわけだ」と、同氏は回答してくれた。
リーバイスは2010年、Facebookの開発者の協力を得て、同社のEコマース・サイト「Levi.com」にFacebookの機能を統合した。買い物客がリーバイスのサイトにFacebookのクレデンシャル(メールアドレスとパスワード)でログインすると、自分の友人がリーバイスのどの商品を気に入ったかが、各商品の写真横にある「See It」と「Buy It」ボタンで分かるようになっている。Facebook上に最近リーバイスのジーンズを気に入った友人が誰もいない場合、見知らぬ他人の「Like(いいね!)」ボタンが表示され、自分の友人の中で商品をお気に入りとして登録する最初のユーザーになりませんかといったメッセージが表示される。ページ右側の広告にはもうすぐ誕生日を迎える友人が表示され、バースデイ・プレゼントの購入につなげている。














