2012年01月18日(水)

プロジェクト・マネジメントで成功する5つの方法

CIO 100アワード受賞者に学ぶ

リック・スワンボルグ ● text by Rick Swanborg

 CIO Magazine米国版では毎年、優れたIT戦略によって成果を上げた100の組織を「CIO 100 Award」として表彰している。本稿では、2011年に同アワードを獲得した5つの組織を取り上げ、イノベーションの実践に役立ったマネジメント手法を紹介する。

マネジメントに手腕を振るう

  CIO 100アワードを獲得するプロジェクトの背後には、必ず卓越したマネジメント戦略がある。2011年に受賞した組織は、すべてのITエグゼクティブが押さえておくべきいくつかのテクニックを駆使していた。本稿では、特に注目に値する5つの例を挙げてみよう。

(1)リーダーに二重の責任を持たせる

  ドメイン登録/レンタル・サーバ・サービスを提供する米国ゴー・ダディは、チームのリーダーにイノベーション・アジェンダの推進とソリューションのエンジニアリングという相反するタスクをマネジメントさせた。同社は、CIO 100アワードを獲得したワンクリックでのアプリケーション/サーバ・プロビジョニング・プロジェクトを構築する一方で、各サブチームのリーダーとして「イノベーション・エンジニア」を任命した。

  それぞれのイノベーション・エンジニアがサブチームから生まれたアイデアとエンジニアリングの青写真を調整した結果、プロジェクトはスムーズに進んだ。「イノベーション・エンジニアに非常に複雑なプロセスを一任したことで会社の利益も高まった」と、ゴー・ダディのCIOであるニール・ワーナー氏は語る。

(2)サプライヤーにもっと注意を払う

   マルチサプライヤー環境を管理するCIOにとって、部下全員に責任をもって業務に当たらせるのは頭の痛い問題だ。総合エネルギー会社の米国ヘスは、グローバル・インフラストラクチャとSAPアプリケーションをIBMに、会計ビジネス・プロセスをアクセンチュアにアウトソーシングした。ヘスはこれらのイニシアチブをサポートするため、CIO 100アワードに輝いたサプライヤー・ガバナンス・モデルを作り、社内のプロジェクト・マネジャーとIT部門のサプライヤー担当マネジャーを連携させた。

   このガバナンス・モデルの下、へスのマネジャーは効果的に協業できるようになり、プロジェクト・スコープやデザイン、リソース、イシュー・マネジメント、スケジュールに関するプランに共同責任を担うようになった。ヘスのように中間管理職の関係を構築することは、単によりよい結果を得るためだけではなく、プロジェクトが失敗した場合に責任のなすりつけ合いを避けるためにも、業界の標準的なプラクティスにすべきである。

(3)直接顔を合わせてミーティングを行う

   近年はオンライン上の仮想チームが一般化しているが、お互いに直接顔を合わせることでチームの活力が高まる。使用電力を管理するためのスマート・グリッド・テクノロジーのプロジェクトでCIO 100アワードを獲得した電力会社の米国OGEエナジーは、毎朝派遣社員を含むチームの合同ミーティングを行っている。全員立ったままでのミーティングだ。チームの各メンバーは今取り組んでいることや、直面した問題とそれらをどう解決するかについて報告する。同社のCIOを務めるレイド・オニール氏は、「CEOが来たときは別だが、スタンドプレーは最小限に抑えられ、適切な人間関係の構築に役立った」と話している。

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