IT投資から最大限の価値を引き出すためには、ある種の「技」がいる。新しい技術をフル活用してもらえるようエンドユーザーをうまくその気にさせたり、ビジネス・ニーズの変化に合わせて方針を変更したりといったケースでは、その技が特に生きてくる。
テクニックを駆使して最高のROIを得る
革新的なIT投資から最大限の成果を引き出すためには、手練手管が必要だ。社内のユーザーにまだ正体のよく分からない新機能をしっかり活用してもらいたいなら、それなりの誘因が必要だろう。
幸いなことに、企業にはいくつかの管理慣行がある。そうした慣行に従えば、新規システムを実装することによる成果を最大限に引き出せるようになる。大きな変更を行わねばならないプロジェクトであれば、なおのこと効果的だ。以降では、そのための3つのテクニックを紹介する。
(1)かかわり続ける
いったんプロジェクトが完了すれば、IT部門は通常、次のプロジェクトに取りかかる。そのためCIOは、将来の改良についてはアプリケーションの新しい所有者が判断するものと想定しがちだ。だが長期的なビジョンを持つCIOであれば、プロジェクトのライフ・サイクルに新たなフェーズを追加することによって、そのプロジェクトにかかわり続ける。
例えば、賢明なCIOはプロジェクトの導入が済むと当のプロジェクト・チームに所定の期間、ビジネス・アナリストとプログラム・マネジャーをつける。その最大のねらいは、組織やビジネス・プロセスへの変更をサポートさせ、新ツールのトレーニングを手伝わせることだ。いずれも、投資によって生み出された革新を活用するためには必要な事柄ばかりである。大規模なプロジェクトの場合、そうした作業に3年もかかることがある。だがたとえ3年かかったとしても、そうした作業により、プロジェクトの投資収益率(ROI)は当初の期待値の2倍にも3倍にも高まることがあるという。














