「にっぽん経営サミット」のオープン記念特別企画として、3メディアの編集長(長坂嘉昭「プレジデント」編集長、田上雄司「ダイヤモンド・オンライン」編集長、川嶋諭「JBpress」編集長)による鼎談をお届けする。
にっぽん経営サミットは、「ダイヤモンド」「プレジデント」「JBpress」が共同運営するサイトである。3つのメディアがなぜ力を合わせて新しいサイトを立ち上げることになったのか。
それは、時代の大きな変わり目の中で成長戦略を描けない日本経済に強い危機感を覚えると同時に、未来への希望を見出すための力になりたい、という共通の認識、思いがあるからだ。
日本産業界を取り巻く環境と課題、そして突破口はどこにあるのかなどについて、3メディアの編集長がそれぞれの視点から語り合い、にっぽん経営サミット誕生の意義を明らかにした。
今ほど変化への対応に迫られる時代はない
長坂 嘉昭(ながさか・よしあき)プレジデント編集長。1963年生まれ。早稲田大学商学部卒。東洋経済新報社、扶桑社を経て、90年にプレジデント社に入社。「プレジデント」編集部に配属され、98年同編集部副編集長、2003年同編集次長、2005年同編集長に就任。2008年から「PRESIDENT Online」編集長(兼任)。(写真:前田せいめい、以下同)
長坂 バブル崩壊以降の1990年代が「失われた10年」と言われますが、実はもう「20年」になっているんですよね。日本の名目GDPを見てみると、1997年が515兆円 2007年が516兆円で、ほぼ変わっていない。要するに、この10年間、全然経済成長していないんです。
なぜこれほど停滞しているのかというと、言ってみれば「成功の復讐」が音を立ててやって来ている、ということではないでしょうか。過去の成功体験を引きずっているあまり、時代の変化に対応できないということです。
なにしろ2兆円の利益があったトヨタ自動車が、1年間であっという間に1兆円近くの赤字になってしまうような状況です。産業革命以降、こんなに激しい変化に見舞われている時代はないでしょう。
日本の戦後経済は製造業が牽引してきたわけですが、今のGDPを見ると、ものづくりは4分の1しかなく、あとはサービスです。これからは環境分野、エネルギー、再生医療など新分野での産業を興していかないとならない。企業は今後、今まで以上に大きな変化に直面していくわけです。変化に対応するための戦略が求められています。














