2011年12月01日(木)

タブレットPCなんていらない?

その4つの理由とは

アル・サッコ ● text by Al Sacco

しっかり管理されたエンタープライズ・データが新製品のアイデアにつながることもある。金融大手シティバンクからスピンオフした米国バンドルが展開するレコメンデーション・サービスがその一例だ。

かさばる、機能が重複する、もろい…さまざまな欠点

   タブレットPCが大流行している。家電量販店をのぞいてみれば、最新・高性能をうたう数多くのタブレットPCが所狭しとディスプレイされている。だが、これらのタブレットPCは、果たして評判どおりの価値をもたらしてくれるのだろうか。それとも、「iPad」を開発したアップルの巧みな戦略に乗せられたユーザーがタブレットPCの購入に走り、それを見たPCメーカー各社が“2匹目のドジョウ”を狙っているだけなのだろうか。

   筆者はこれまで、少なからぬ時間を費やして、アップルのiPadやリサーチ・イン・モーションの「Blackberry PlayBook」、サムスンの「Galaxy Tab」および「Galaxy Tab 10.1」、モトローラの「Xoom」など、人気を博している数多くのタブレットPCを使ってきた。そしてある明確な結論に達した。

  それは、「タブレットPCを巡る期待は現実を上回っている」というものである。

  もちろんこれは、タブレットPCが適した業種やユーザー層が存在しないという意味ではない。タブレットPCが最適な利用シーンは間違いなくあるだろう。また、有用なビジネス・ツールとして進化を遂げる見込みも、場合によっては期待できる。

  要するに、タブレットPCを導入するビジネス上の目的を持たない一般的なユーザーにとって、手にした当初の輝きは急速に失われてしまうだろうと言いたいのだ。そうなったとき、タブレットPCはただ外観が優れているだけの凡百なハードウェアの1つにすぎなくなる。ここからはその理由を説明しよう。

(1)携帯にはあまり適していない

  筆者にとっての最大の問題は、タブレットが一般に言われているほど持ち運びに適していないことだ。スマートフォンのように洋服のポケットに収めることができないので、かさばるケースやバッグに入れて持ち運ぶしかない。もちろん、書籍のように手に持って出かけることもできるが、それではなおさら“スマート”ではないし、どこかに置き忘れてしまいそうだ。うっかり落として壊してしまうかもしれない。どうせバッグを持って出かけるなら、ノートPCという選択肢がある。サイズは平均的なタブレットPCと大差ないし、利用シーンはタブレットPCよりもはるかに広くなるからだ。

  ディスプレイ・サイズが7インチの小型タブレットであれば、iPadやXoom、Galaxy Tab 10.1といった10インチ・クラスのタブレットPCよりも携帯性は格段に向上する。例えば、ものによってはジーンズのポケットにPlayBookを突っ込むことだってできるだろう。この1点だけでもPlayBookの個人的評価は高くなる。だがそれでも座る際には、PlayBookや7インチ版Galaxy Tabをポケットから引っ張り出す姿をやたら人目にさらすことになる。

  筆者はかなりの期間にわたって、いろいろなタブレットPCを試している。使い始めのころは、バーやレストランへ出かけるたびに持ち出して、単にいじり回したり、友人に見せたり、大きな画面でコンテンツを楽しんだりしていた。だが今では当初の関心がすっかり失われ、外出時に持ち歩くこともほとんどなくなってしまった。使い勝手のよいWebブラウザや大きな画面よりも、スマートフォンの携帯性から得られるメリットのほうが大きいと感じるようになったからだ。現在では、少なくとも2台以上のスマートフォンを常時ポケットに入れて持ち歩き、基本的には片時も手放さない。

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