IT化 [JBpress] 2011年08月30日

目先の安さに飛びついてはいけない
システムの保守・運用

以前より高い保守・運用料金を払うことになるクライアント

 京都に、情報システムの保守・運用を専門に行う会社がある。社員は500名ぐらいで、クライアントの要望があれば常駐して作業を行う。今回の住宅ローン借り換えを検討する課程で、その会社の常務がこう言ったことを思い出した。

 「ユーザー企業(クライアント)では経費節約というと、まず『固定費』に目が行きます。保守・運用費用は、月額一定料金を支払う典型的な固定費です。そのためクライアントは、固定費削減のため、いきなり保守・運用の解約を申し入れてくることがあります。

 けれども、システムの保守・運用を引き継いだ会社がギブアップするのです。結局、クライアントは再び我々に保守・運用を依頼することになります。その場合は、以前よりも2~3割増しで請求することにしています」

 そして常務はこう付け加えた。

 「このご時世、どこの会社も苦しいのはよく分かります。保守・運用の固定費を下げてもらえないかと率直に相談してくれれば、我々も応じられるのですが・・・」

固定費を削減しようとして慌てると・・・

 ここで、当社が遭遇した2つの事例をお話ししよう。

【事例1】保守・運用料金の値下げを相談してきた会社

 当社のクライアントに、大手ファストフードチェーンのX社がある。3月11日の震災で、200店舗以上が被害を受けた。店舗の復旧には莫大な費用がかかる。システム担当者が来社し、当社が店舗用に開発したシステムの保守・運用料金を「10%下げてもらいたい」と、申し訳なさそうにお願いしてきた。


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