グローバル化 [ダイヤモンド・オンライン] 2013年09月10日

ニッポンのグローバル化はいつだ!? 
―世界は日本人のビジネスをこう見る【第13回】小規模事業者の仕事が尊重される社会

 小規模企業の労働者が
49%を占めるオーストラリア

 筆者の周囲のオーストラリア人の友人たちの中で、自宅で仕事をしている比率が非常に高いことに気がついたのは最近のことです。多くは自分と同年代の「パパ友」の類いですが、なぜか会社勤務のサラリーマンが圧倒的に少ないのは、日本にいる友人たちの状況とは大いに異なります。このことはとても斬新な「発見」でしたが、よくよく考えてみると、これは個人事業や小規模企業に対する両国社会の受容度の違いだと思っています。

 オーストラリア統計局(ABS)のデータによると、オーストラリアで20人未満の小規模企業の数は約123万社。これは民間企業全体の実に約97%を占めます。

 オーストラリアの就労者数全体で小規模企業の労働者が占める割合は49%に上るというので、労働者の半分が小規模企業で働いているわけです。

 このことからも、オーストラリアでは個人事業を営む人や家族企業などがいかに多いかが想像できます。友人の中には、個人投資家もいますし、フリーのジャーナリストもいますし、変わった業種では、留守宅を世話するだけの「ハウスシッティング」を生業にする友人もいます。

 一方で、日本はどうでしょうか。同様の調査「中小企業白書」(2013年版)によりますと、日本でもオーストラリアと同じように小規模企業を「製造・建設・運輸で20人以下、卸、サービス、小売は5人以下」と定義しており、その数は2009年時点で366万5000社(非一次産業)です。これは民間企業全体の87%を占めます。オーストラリアの97%と比べると10ポイント少ないのですが、圧倒的な割合を占めるという点では似ているとも言えなくもありません。

 しかし、日本がオーストラリアと明らかに違うのは、全体に占める小規模企業の労働者の割合が、日本はわずか21%だということです。オーストラリアの半分に満たないのです。しかもその割合は、前回06年調査の25.6%から4.6ポイントも減っています。小規模企業が生き残りにくくなっていることがうかがえます。


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