グローバル化 [ダイヤモンド・オンライン] 2013年08月13日

ニッポンのグローバル化はいつだ!? 
―世界は日本人のビジネスをこう見る【第11回】日本の高校生は本当にアジアに無関心なのか?

携帯が通じないから海外勤務はイヤ!?

 オーストラリアの日系企業駐在員と話していると、最近は海外勤務を希望する若手社員が減っているという話をよく聞きます。これは今に始まったことではないのですが、最近は海外担当部署でさえ希望者がいないといいます。

 日本企業は海外に進出しなければ生き残れないと言われて久しいですが、なぜか不思議なことに、日本人の海外への関心はそれと反比例して低下しているようです。

 海外勤務が好まれない理由は、いくつか想像できます。軒並み海外勤務手当てが引き下げられていることや、日本国内の生活が便利になりすぎて何かと不都合やリスクが多い外国をわざわざ選ばない保守的傾向があることも事実でしょう。中には、日本の携帯電話が通じないからと真剣に訴える噴飯ものの理由もあるそうです。

 今やバックパックで海外旅行するなど、日本ではもはや奇異な目で見られるのかもしれません。

 こうした傾向とは裏腹に、日系企業は海外でも通用する若い人材を必要としています。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)が今年1月に実施した日系企業の海外進出に関する調査によると、回答企業1957社のうち「海外に拠点がある」企業は49.9%(977社)と半数に上ります。中でも、中国やタイといったアジア諸国に拠点を持つ企業が圧倒的です。

 個人的には、近年日本の家電メーカーなどが韓国や中国の企業の後塵を拝するようになったのは、長年にわたって国内市場に固執しすぎてアジア市場に関心を寄せず、結果としてアジアに強い人材も育ててこなかったことと無関係ではないと思っています。


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