グローバル化 [ダイヤモンド・オンライン] 2013年05月21日

ニッポンのグローバル化はいつだ!? 
―世界は日本人のビジネスをこう見る【第5回】なぜ、英語表記がないの?

なぜ、公共の場や商品に
英語表記がないの?

 日本にたまに帰るたび改めて気付くのは、さまざまな食品や商品、サービス、広告などが日本語表記のみだということです。

 日本のマーケットはとてもドメスティックで、「消費者は日本人」という固定観念に依拠している市場なのでしょう。日本在住外国人で、日本語が読めない人は消費者として完全に無視されているかのようです。

 筆者は昨年末に帰国した際、スキー場などの冬季リゾート地に行ったのですが、残念ながら外国人にはあまり出会いませんでした。消費力として期待するほど、日本には外国人が来ないし、住んでいないということでしょうか。

 景気がまだ回復していない日本で、外国人に来て欲しいと思っている観光地や観光業界でさえ、日本語表記のみであるのはとても不可解です。

 実際、地方に行くと、交通インフラに英語表記がない場合が多いのです。さすがに高速道路の標示には英語がありましたが、冬季オリンピックがあった長野市でさえ、せいぜい一部の信号機に書かれた住所が英訳されていた程度です。

 例えば、日本語をまったく知らない外国人が日本を訪れてレンタカーを借り、地方を自由に回りたいというケースも多いはずですが、それはかなり難しいでしょう。道路ではなく、区画単位を基準とする日本特有の住所表記システムは言うに及ばず、そもそも英語表記がほとんどないためです。また、日本人でも簡単な単語なら英語でも問題ないのに、わざわざカタカナだけで表記するケースが目立ちます。

 新聞などの大手メディアでさえも、「わざわざカタカナだけ」です。

 例えば、日本のある全国紙が以前、海外の映画に言及する際、そのタイトルを「ザ・プリズナー・オア:ハウ・アイ・プランド・トゥー・キル・トニー・ブレア」と表記していました。瞬時に頭の中に「?」が飛び交いました。

 じっくり読むと「The Prisoner or: How I Planned to Kill Tony Blair」のことではないかと想像できました。しかしこのカタカナ羅列表記、英語のわからない日本人のためでありながら、日本人にもわかりません。


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